滋賀県にある赤神山の太郎坊宮(阿賀神社)は、太古より信仰の山として崇められてきました。
勝運授福の神として、勝運、厄除け、開運、商売繁盛のご利益があるとされています。
本殿の周りには巨岩がたくさんあり、特に高さ数十メートルの夫婦岩が有名です。
▲参道から見た赤神山です。
目次
太郎坊宮(阿賀神社)のご祭神
阿賀神社(太郎坊宮)の創建は古く1400年前と言い伝えられています。
聖徳太子が当地箕作山に瓦屋寺を創建した際に、ひときわ霊威を放つ赤神山に注目して、山腹に小祠を建てたことにはじまると言われています。
ご祭神は天照大御神の第一皇子の正哉吾勝勝速日天忍穂耳命(マサカアカツカチハヤヒアメノオシホミミノミコト)です。
そのお名前には「正に私は勝ったのだ、速やかに朝日が昇るように、鮮やかに、勝利を得た」という意味があります。
ですから、勝利の神として多くのスポーツ選手や企業経営者などが訪れています。
▲阿賀神社本殿です。
太郎坊宮(阿賀神社)に参拝したアスリートと芸能人
山中 慎介
プロボクサーの山中 慎介(やまなかしんすけ)選手も、太郎坊宮にご参拝していたそうです。
吉田沙保里
レスリングの吉田 沙保里(よしだ さおり)選手は、ロンドンオリンピックで金メダルをとったとき、「勝」のお守りを身につけていたそうです。
桐生祥秀
彦根に住んでいる陸上の桐生 祥秀(きりゅう よしひで)選手は、毎年ご参拝に行くそうです。
毎回、大吉が出るまでおみくじを引き続けるそうです。
そのこだわりが勝利につながっているのかもしれません。
ももクロ
2018年4月に八日市でももクロコンサートが行われ、町は交通規制が敷かれるなど、大変な熱狂ぶりでした。
その2日前、ももクロがコンサートの成功を祈願して、太郎坊宮にご参拝されたそうです。
このことを受けて、太郎坊宮は「もののふ」の聖地にもなっています。
赤神山の標高は?
赤神山の標高は350mとそんなに高くはありません。
50階建てのビルの高さをイメージしてもらえればいいでしょう。
階段の段数は742段です。
その間に25基の鳥居があります。
▲急な階段に鳥居が重なるように建てられています。
この鳥居は、参拝者がご利益を得たお礼のために建てたものです。
お礼をしたくなるほどご利益があるのでしょう。
途中まで車で上がることもできるのですが、やはり平地の鳥居をくぐって800mの参道を歩き、階段を上るのが正式なご参拝ルートです。
夫婦岩をくぐってのご参拝
石段を登り、本殿直前までくると神が神通力によって開いたとされる数十メートルの夫婦岩が立ちふさがっています。
高さ数十メートルの2つの巨岩で、大きい方が男岩、小さい方が女岩です。
なんとも壮大な岩ですが、幅は80cmしかなく、距離は10m続きます。
2つの岩の間を通る人は、即座に病苦を除き諸願が成就すると言われていますが、悪心ある人は岩に挟まれるとされています。
この夫婦岩の名称から、最近では縁結びのご利益を求めてくるカップルもいるようです。
の狭い参道を通るご参拝は、胎内めぐり(お母さんのおなかの中に入り、もう一度生まれ変わる)という意味もあると言われています。
夫婦岩の割れ目はどうしてできたの?
夫婦岩のところに建てられていた看板には次の説明がなされていました。
赤神山は、中世代白亜紀(およそ7000万年前)の火山活動のでできたと考えられており、湖東カルデラと呼ばれている。
火成岩は、冷えて固まっていくときに収縮し、「節理(せつり)」と呼ばれる規則的な割れが生じる。
この夫婦岩は、節理に沿って割れ目が発達したものである。
▲クリック・タップで拡大できます。
太郎坊宮(阿賀神社)は一願成就社
お参りの方が、お百度詣りなどによって願掛けを行います。
一願とは、自分が心に抱く、ただ一つの、本当の願い事です。
必勝祈願、合格祈願等のお祈りをする方が多く、天狗の顔を描いて祈願する天狗絵馬はとても人気が高いです。
赤神山山頂への登山
龍神舎が赤神山の登山口です。
徒歩30分ほどで赤神山の頂上に達しますので、時間のある方は登ってみましょう。
岩山の頂上からは、湖東平野部の彼方に伊吹山から琵琶湖までが一望できます。
赤神山は、山伏たちが磐座(いわくら)で修行する神聖な岩峰だったのでしょう。
このご神域を守護するという太郎坊天狗は、京都の鞍馬山の次郎坊天狗のお兄さんだそうです。
▲天狗の面が迫力がありました。
赤神山の八福神
縁起ものの代表と言えば七福神です。
赤神山には、七福神の石像がいたるところに見られます。
▲他にも、恵比寿様などの石像がありました。
そして、「恵比寿」「布袋」などお馴染みの七福神に加え、八福神になろうとした「福助」の石像があります。
▲七ふく叶ふ福助神と書かれています。
携帯電話の待ち受けにするといいと言われています。
赤神山 太郎坊宮(阿賀神社)に伝わる義経伝説
太郎坊宮は成功をおさめたい人、勝負の世界で戦う人がご参拝する神社です。
源義経もこの神社に必勝祈願をして、平家を滅ぼしたと言われています。
源義経の腰掛岩も残っています。
昔から勝利の神社として信仰を集めていたんですね。
赤神山 太郎坊宮(阿賀神社)の行事
千日大祭(7月第三土曜・日曜)
この日に参拝すれば千日参りと同じご利益が得られると言われています。
勝運隆昌のご祈祷や祈願ローソクが奉献され、神灯が点火され神賑行事が執り行われます。
太郎坊宮(阿賀神社)参道の桜並木
2019/04/01〜2019/04/21
4月になると参道の桜並木が満開となり、美しい形をした太郎坊山を借景に見事な景観を創ります。
お火焚大祭(12月第一日曜)
各地より奉納されたご神木が数十名の修験者により焚き上げられます。
神道護摩としては全国有数の規模とされています。
諸願成就を祈る参拝者はご神煙を身に受けて、清浄な姿となって新しい年を迎えます。
山伏稚児や火渡り神事も執り行われます。
太郎坊宮の一年で最大・最終の大祭です。
赤神山 太郎坊宮(阿賀神社)の紅葉
太郎坊宮は紅葉の名所としても有名です。
境内一帯が色づき、紅葉を楽しめます。
紅葉以外にも、秋草などの山野草が生えていて、散策するのも楽しいです。
展望も絶景で、遠くの山々の紅葉も見渡すことができます。
赤神山 太郎坊宮(阿賀神社)の御朱印
太郎坊宮の御朱印は、駐車場のすぐ上にある大きな建物「参集殿」で書いていただけます。
初穂料は300円です。
受付時間は9:00~16:00です。
赤神山 太郎坊宮(阿賀神社)へのアクセス
住所:滋賀県東近江市小脇町2247
電話番号: 0748-23-1341
受付時間:9:00~16:00
ご祈祷受付時間 平日10時~13時 土日祝祭日10時~16時
拝観は24時間可能です。
公式HP:http://www.tarobo.sakura.ne.jp/
車でのアクセス
名神八日市ICから車で10分ほどです。
太郎坊宮の駐車場
一般の駐車場は4か所あります。
▲クリック・タップで拡大できます。
- 参道入り口
- 神田前
- 登山口横
- 祈祷殿前
いずれも無料で利用することができます。
「神田前」の駐車場からは、赤神山(太郎坊山)の全景がよくわかるので、ここに車を置いて石段を下から登るのがオススメです。
無理をしたくないという方は中腹の「祈祷殿前」から上るのがいいでしょう。
電車でのアクセス
交通機関を利用する場合は、近江鉄道の「太郎坊宮前駅」で降りると、石段の始まる登山口まで800m弱程です。
歩いても10分ほどで行けます。
太郎坊宮(阿賀神社)から近江八幡駅まで出るには
近江鉄道太郎坊宮前駅から近江八幡駅までは、14分でいけます。
運賃は390円です。
近江八幡駅まで出れば食事をするところもたくさんあります。
ただ、本数は30分に1本ですので、時刻はチェックしておきましょう。
太郎坊宮(阿賀神社)ご参拝のまとめ
階段は急できついのですが、距離的には短いのでそんなに時間はかかりません。
ただ、休憩や山頂でゆっくりするので、時間に余裕を持ってご参拝しましょう。
天空のパワースポットとして名高い太郎坊宮ですが、一度ご参拝されることをオススメします。
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