日本には200箇所を超えるパワースポットがあると言われています。
日本人女性の64%がパワースポットを信じているというデータもあるほど。
海外にも、アメリカセドナのカセドラルロックや、ビクトリアの滝など、スピリチュアルな聖地は存在するものの、日本のように気軽に行くことができる場所ではありません。
パワースポットって一体何なのでしょう?
パワースポットとは
日本人は、そこに池や沼があるだけで信仰の対象としてきました。
聖なる場所そのものを聖地だと感じてパワーをもらうというのが古来から考えられており、それがパワースポットの由来です。
そして、そこにお社を建てて神を祀ったものが神社です。
神体山信仰や磐座(いわくら)信仰は全国に見られます。
パワースポットは神社という形で現代に残されていて、パワースポットと神社はしばしば混同されますが、それはこのような理由からです。
今行きたいパワースポット(神社)
今特に人気のあるパワースポット(神社)をお伝えします。
縁結び、夫婦円満、出世祈願の神社をご紹介します。
縁結びのパワースポット八重垣神社
古代から出雲に伝わる縁結びのパワースポットです。
(https://yaegakijinja.or.jp/より引用)
人気の秘密は、いつどんな形で教えてくれるところです。
それが鏡の池です。縁占いが行われます。
占いの紙を水面に浮かべて、硬貨を乗せるとお告げの文字が浮かび上がります。
紙が早く沈めば縁が近々結ばれることを意味し、紙が遅く沈めば時間がかかることを意味します。
近くに沈めば身近なところにご縁があり、遠くに沈めば遠方にご縁があります。
ご参拝より縁占いがお目当ての女性も少なくありません。
八重垣神社がパワースポットである理由
八重垣神社の由来は、日本最古の和歌にあります。
素盞嗚尊(すさのおのみこと)が詠んだ歌です。
出雲八重垣妻籠(つまごみ)に
八重垣つくる
その八重垣を
この歌は、素盞嗚尊(すさのおのみこと)が稲田姫命(いなだひめのみこと)と結ばれた時に詠んだ喜びの歌です。
古事記に記されているそのいきさつは、次のようなものです。
ヤマタノオロチに食べられてしまうことを恐れて泣いていた稲田姫を素盞嗚尊(すさのおのみこと)は八重垣で囲み、ヤマタノオロチを退治しました。
そして稲田姫と結婚しましたが、その稲田姫をかくまった場所が、鏡池のある佐久佐女(さくさめ)の森だと言われています。
稲田姫は鏡池に自分の姿を映して素盞嗚尊(すさのおのみこと)の無事を祈ったと伝えられています。
縁占いははるか昔から行われていた
池から須恵器や土器が出土されていることから、平安時代にはお供え物を乗せて池に沈めていたと考えられています。
池にお供え物をして祈るという行為が形を変えて現代に受け継がれています。
夫婦円満のパワースポット
神奈川県横須賀市にある走水神社(はしみずじんじゃ)のご祭神は、
和建命(ヤマトタケルノミコト)
弟橘媛(オトタチバナヒメ)
の二柱の神様です。
(http://www12.plala.or.jp/hasirimizujinjya/より引用)
和建命(ヤマトタケルノミコト)は大和朝廷の日本統一に貢献したと言われています。
弟橘媛(オトタチバナヒメ)は、神の怒りを鎮め、和建命(ヤマトタケルノミコト)を助けるために、自ら海に飛び込み犠牲になります。
その後、弟橘媛(オトタチバナヒメ)の櫛が流れ着いた御所ケ崎の砂が走水神社(はしみずじんじゃ)に置かれています。
この砂をリビングや玄関先に置くと厄除けになると言われています。
神奈川県で見つかった古墳群
神奈川県横須賀市では、1999年に長柄桜山古墳群が発見され、平成になって巨大な前方後円墳が2基発見されました。
この2基の古墳は、和建命(ヤマトタケルノミコト)と弟橘媛(オトタチバナヒメ)のものではないかという説もあります。
理由は、この2基の墓が対になって作られていることと、天皇の息子にふさわしい90m級の規模のものだということです。
和建命(ヤマトタケルノミコト)のお墓は三重県にあるのですが、古墳時代の築造は、生きているうちに行われていました。
同じ人物のお墓が複数あることも珍しくないと言われています。
人生が好転するパワースポット
静岡県浜松市にある浜松元城町東照宮です。
社務所もない小さな神社ですが、男性に人気のある神社です。
事業の成功祈願や出世祈願をする人が多い、出世のパワースポットです。
その場所は徳川家康の城であった曳馬城のあった場所です。
さらに、豊臣秀吉が草履をあたためたと言われるのが同じ場所でした。
二人の天下人のゆかりの場所がこの神社であったということが知られ、今では運気アップのパワースポットとして参拝客が絶えません。
ご参拝の方法にみる日本古来の考え方
私たちはご参拝をするとお賽銭をしますよね。
お賽銭を投げるという行為は、自分の所有しているものを放つことで神様との関係を結びます。
お賽銭の金額が大きいと、自分から放つものも大きいので、大きなエネルギーをもらえると考えられています。
また、柏手については、魏志倭人伝には、柏手をたたく行為が既に記されています。
音を出すことで神に願いが届くと考えられていました。
祝詞も同じことで、音という形で神様に奏上することにより、願いが神様に届けられます。
お賽銭や柏手は、自分の体から放つことで神様とご縁を結ぶ行為なんですね。
コメントを残す