建部大社|幻のお札のモデルにもなっていた近江国の一宮【出世開運】

近江国一宮 建部大社(たけべたいしゃ)にご参拝をしてきました。

パワースポットとしても人気で、有名な船幸祭の時期はもちろん、いつも賑わっています。

近江国一宮 建部大社のご祭神

日本武尊(ヤマトタケルノミコト)と大己貴命(おおなむちのみこと)二柱の神様がご祭神として祭られています。

日本武尊(ヤマトタケルノミコト)

日本武尊(ヤマトタケルノミコト)は熊襲(くまそ)と、東方の蝦夷を平定しました。

若くして伊勢の能褒野(のぼの)で崩御されました。

死後、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)の妃・布多遅比売(ふたじひめ)が神勅によって建部大神として祀ったのが創建とされています。

大己貴命(おおなむちのみこと)

大己貴命(おおなむちのみこと)は、奈良県の大神神社(おおみわじんじゃ)から勧請され、この権殿に祭られたと云われています。

出世開運、除災厄除、商売繁盛、縁結び、医薬醸造の神として広く信仰を集めています。

建部大社は日本最初の千円札に描かれていた

終戦直後の昭和20年8月に、日本で初めて発行された千円紙幣(甲号券)が発行されました。

その紙幣に肖像画は日本武尊、建築物として建部大社の社殿が印刷されていました。

当時は1000円札の価値は、米160俵が買えたそうです。

米1俵は60kgです。

価格の変動はありますが、お米の価格を500円/kgとした場合、米160俵は480万円です。

当時の1000円札は480万円の価値があったんですね。

立札にも書かれている通り、発行枚数が少なく、幻の1000円札といわれています。

この幻の千円札は、建部大社には一枚保存されているそうです。

近江国一宮 建部大社の境内の様子

菊花石(きっかせき)は不思議な石

菊花石(きっかせき)は、菊の模様が浮き出た不思議な石です。

本殿の裏にあり、自然に菊の模様が浮き出たという珍しい石です。

特別天然記念物に指定されていて、病気平癒や長寿のご利益をいただけるそうです。

願いを叶えてくれる願い石

拝殿の左手に『願い石』があります。

願い石は人生を荒波を押しのけて願いを叶えてくれる石とされています。

願い石の作法

①好きな石を持って社務所に行きます。
②1000円を社務所に納めます。
③家で願い事を石に書きます。
④朝晩と願い石に願掛けをします。
⑤願いが叶ったら戻しに来ます。

戻しに来るときはお礼の気持ちをお伝えしましょう。

どうしても叶えたい願いが叶うかもしれません。

お食い初め石

「お食い初め石」は、建部大社では福石と呼ばれています。

無料でいただくことができます。

歯が丈夫に生えますようにと願いが込められています。

水琴窟(すいきんくつ)で清々しい音を聴く

祈祷所の左手に『水琴窟』があります。

水琴窟は、洞窟の中で水が跳ねるような音が聴けます。

「水琴窟の音は邪気を払う」と言われているので、建部大社に参拝に来たら是非聴いてみましょう。

建部大社の『御神水』

水琴窟のすぐ裏に御神水が湧いています。

病気平癒のご利益がある霊水です。

ペットボトルに入れて持って帰ることもできます。

「頼朝公の出世水」とも言われていて、病気平癒のご利益があるとされています。

管理人も、1リットル容器を持っていきました。

御神木の三本杉

祈祷所のすぐ右にある三本杉は、建部大社の神紋にも使われています。

この杉は、大己貴命(おおなむちのみこと)を755年に権殿へ奉祀した際に、一夜にして成長したと伝わる御神木です。

建部大社のシンボル的な存在です。

近江国一宮 建部大社の女神像

日本武尊(やまとたけるのみこと)の御妃とされている女神像が宝物殿に安置されており、重要文化財に指定されています。

元旦は宝物殿を無料で拝観でき、たくさんの人で賑わいます。

女神像は左右に小さめの女性の像もあります。

拝観時間:午前0時~午前2時半 午前10時~午後5時

ヤマトタケル伝説について知りたい

1.日本武尊(ヤマトタケルノミコト)の西征

ヤマトタケルノミコトは、父オウスノミコトに朝廷に従わない西国の九州熊襲建(クマソタケル)兄弟を征伐するよう命じられました。

熊襲建(クマソタケル)兄弟の館を見つけたヤマトタケルノミコトは、女装をして宴に紛れ込み、熊襲建(クマソタケル)兄弟が酔ったところで短剣で討ちました。

熊襲建(クマソタケル)兄弟を討ったことから、強者の称号である「タケル」の名をもらい、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)と呼ばれるようになりました。

2.日本武尊(ヤマトタケルノミコト)と草薙の剣

 

西国征伐から戻った日本武尊(ヤマトタケルノミコト)に、景行天皇は東国征伐を命じます。

東国征伐に行く途中に、ヤマトヒメから天叢雲剣(アメノムラクモノツルギ)と火打具を授かりました。

四方から火を放たれた日本武尊(ヤマトタケルノミコト)は、天叢雲剣(アメノムラクモノツルギ)で草をなぎ払い、火打具で向かい火を放って脱出します。

この土地は、火で焼いたことから、焼津(やいず)という地名がつきました。

また、草をなぎ払ったことから、この神剣は草薙の剣(クサナギノツルギ)と呼ばれるようになりました。

3.オトタチバナヒメの入水

更に東へ進む日本武尊(ヤマトタケルノミコト)は、海が荒れて船を進めることができなくなってしまいました。

すると、同行していたオトタチバナヒメが、神の怒りを鎮めるために身を投じました。

すると、荒れ狂っていた海は静まり、無事に対岸に着くことができました。

4.日本武尊(ヤマトタケルノミコト)と伊吹山の神

東国を平定した日本武尊(ヤマトタケルノミコト)は、伊吹山の悪い神を平定しに向かいました。

その途中で山の神である大きな白い猪に出会いました。

その怒りを買い、雹に打たれて衰弱しましたが、やっとの思いで脱出しました。

5.日本武尊(ヤマトタケルノミコト)と白鳥伝説

その後、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)は「足が三重に曲がり固い餅のようだ」とつぶやいたことから、その地を三重と呼ぶようになりました。

更に衰弱した日本武尊(ヤマトタケルノミコト)は、三重県鈴鹿市で息を引き取ります。

その魂は白鳥となり、河内の志紀(大阪羽曳野)へと飛び立ちました。

白鳥伝説として今も語り継がれています。

建部大社の金魚おみくじが人気

建部大社にはたくさんのおみくじがあります。

金魚みくじ

金魚みくじは、竿で釣ります。

楽しいですね。

水みくじ

男女みくじ

御祭神みくじ

建部大社の護符

建部大社には、大津絵をモチーフにした護符もお受けすることができます。

大津絵とは、江戸時代に近江(おうみ)国大津で縁起物として売り出された絵のことです。

仏画や、鬼念仏・藤娘(ふじむすめ)・瓢簞鯰(ひょうたんなまず)などが描かれます。

 

大津絵美術館もありますので、興味のある方は行ってみて下さいね。

大津絵美術館

 

近江国一宮 建部大社の詳細情報

住所:滋賀県大津市神領1-16-1

電話番号: 077-545-0038

開門時間 9:00~16:00

公式HP:http://takebetaisha.jp/

電車でのアクセス

JR琵琶湖線「石山駅」下車 徒歩30分

京阪石山坂本線「唐橋前駅」下車 徒歩15分

バスもありますが、本数は少ないです。

(JR石山駅から15分 「建部大社前」で下車 徒歩すぐ)

車でのアクセス

大阪方面・・・名神瀨田西ICより5分

名古屋方面・・・名神瀨田東ICより5分

大型駐車場・第2駐車場があります。

初詣の時には近くのスーパーが臨時駐車場になり、誘導してもらえます。

近江国一宮 建部大社周辺情報

近くには日本三大橋のひとつといわれる瀬田の唐橋があり対岸には石山寺があります。

石山駅付近にはたくさんのお店がありますので、ランチも食べることができます。

建部大社ご参拝のまとめ

建部大社は近江国一宮です。

その由来と見どころの多さから、滋賀県に来たら一度はご参拝してほしい神社です。

住宅地の中にあって、立地はわかりにくいですが、地元の人はもちろん県外からもたくさんの参拝客で賑わいます。

 

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