今回は、元伊勢籠神社(このじんじゃ)へご参拝してから、徒歩で真名井神社へご参拝してきました。
なぜ元伊勢と呼ばれているかというと、現在伊勢神宮にお祀りされている豊受大神と天照大御神は、もともと真名井原(吉佐宮-よさのみや)に祀られていたからです。
それ以降、彦火明命が主祭神となり、社名は籠宮(このみや)と改められました。
真名井原は、籠神社の奥宮・真名井神社とされています。
伊勢へ詣らば元伊勢詣れ
元伊勢お伊勢の故郷じゃ
伊勢の神風海山越えて
天橋立吹き渡る
目次
籠神社(このじんじゃ)へのアクセスと駐車場
住所:京都府宮津市字大垣430
電話:0772-27-0006
時間:7:00~17:00
公式HP:https://www.motoise.jp/
電車でのアクセス
JR天橋立駅より バスで約35分。神社前下車。
JR天橋立駅より天橋立を渡る方法もあります。徒歩1時間ほどですが、レンタサイクルやボートもあります。
レンタサイクル片道400円
行き自転車(レンタサイクル)、お帰りボートのという一の宮(府中)行きコースなら900円です。
車でのアクセス
中国自動車道(吉川J.C.T)→舞鶴若狭自動車道(綾部J.C.T)→京都縦貫自動車道(与謝天橋立I.C)→R176→R178→元伊勢籠神社
籠神社(このじんじゃ)の駐車場事情
駐車場ですが、最初の30分は無料で、それを超えると一律700円となります。
しかし、籠神社(このじんじゃ)から真名井神社(徒歩15分)へご参拝すると、絶対に30分以内にはおさまりません。
その場合は駐車場の人にいいましょう。
私は、駐車場の人がおらず、帰りは精算機だったので、有無をいわさず700円かかってしまいました。
それなら籠神社(このじんじゃ)に一日車を停めて、傘松公園のケーブルカーで上までのぼって観光を楽しむのがいいでしょう。
籠神社(このじんじゃ)のご祭神
▲境内は撮影禁止なので、写真は撮っていません。
彦火明命(ひこほあかりのみこと)
天照大神(あまてらすおおみかみ)
豊受大神(とようけのおおかみ)
海神(わたつみのかみ)
天水分神(あめのみくまりのかみ)
彦火明命(ひこほあかりのみこと)は天孫邇邇藝命(ににぎのみこと)の兄弟神にあたります。
丹後・丹波地方に養蚕や稲作を広め開拓された神様とされています。
丹後国 一宮 籠神社(このじんじゃ)の見どころ
宮司の海部光彦氏
▲亀に乗って現れた彦火明命(ひこほあかりのみこと)です。
籠神社(このじんじゃ)は、日本最古で国宝となっている「系図」が出てきた神社としても有名です。
祖神である「天火明命(アメノホアカリノミコト)」から第32世の田雄まで、各世1名の直系子孫のみを記したものです。
「天火明命(アメノホアカリノミコト)」とは天皇家の祖神にあたる「邇邇芸命(ニニギノミコト)」の兄なので、天皇家とは親戚関係にあるような家系です。
籠神社を代々守り繋いでいるのが海部(あまべ)家の宮司がその子孫にあたり、82代目宮司の海部光彦(あまべみつひこ)宮司は、執筆活動や伝統継承に力を注いでいます。
五色の座玉(ごしきのすえたま)
本殿正面には伊勢神宮と籠神社にしか飾ることができない許されていない五色の座玉が神秘的な光を放っています。
青・黄・赤・白・黒の五色で、古代中国の五行思想に基づくものです。
万物を構成する木(青)・火(赤)・土(黄)・金(白)・水(黒)の5種類の元素を表しています。
籠神社(このじんじゃ)の絵馬
絵馬も有名で、以前は六芒星の中に日月が入った特殊なシンボルが描かれていました。
近年では六芒星が消されてしまい、今は海部家に代々伝わる神宝の鏡が代わりに描かれています。
真名井神社にお納めする藤絵馬も籠神社(このじんじゃ)でお受けします。
籠神社(このじんじゃ)の御朱印
御朱印受付時間は、8時~17時です。
また、御祈祷の受付時間は9時~16時となっています。
時期によっても変わりますので、確認しておきましょう。
御朱印には2種類あります。
・籠神社(このじんじゃ)の御朱印
・元伊勢宮の御朱印
真名井神社の印は、元伊勢宮の御朱印に押されています。
(真名井神社の御朱印はありません。)
元伊勢宮の御朱印の初穂料は500円でした。
籠神社(このじんじゃ)のお守り
籠神社(このじんじゃ)には、満月の日限定の白いお守りがあります。
また、新月の日限定の黒いお守りもあります。
太陰暦では、新月の日が朔日(1日)であり、満月が15日です。
新月で決意をすれば満月で叶うとされていたのが朔日参りであり、その習慣が残されているのかもしれません。
他にも、真名井神社にご参拝した方だけがお受けできる桃守りもあります。
私は今回それをお受けしてきました。
▲真名井神社にご参拝した人だけお受けできる桃守りです。
籠神社(このじんじゃ)の神宝の鏡
2000年ほど前の漢の時代のものであり、大小セットになっています。
大きな鏡が「息津鏡(おきつかがみ)」、小さな鏡が「邊津鏡(へつかがみ)」という名称です。
どちらも「八芒星」の模様です。
重要文化財の石造狛犬
神門の前に鎌倉時代に作られた石造狛犬が居ます。
狛犬の中でも最高傑作と言われており、胴と脚がどっしりとしています。
故事によると、魂がこもった狛犬が天橋立に遊びに出ては人々を驚かせるので、岩見重太郎が狛犬の霊を鎮めるために刀で前足を斬ったと言われています。
それ以来、この狛犬は神社の前に守護獣として置かれ、霊験があり“魔除けの狛犬”として伝えられています。
御生れ(みあれ)の庭の水琴屈
境内には、水琴屈があります。
備えてある竹の筒に耳を傾けると、カランコロンと地下を流れる水の音が響き、心を和ませてくれます。
真名井神社へのご参拝
籠神社(このじんじゃ)から真名井神社へは400mです。
歩いて15分ほどですし、看板があるので迷うことはありません。
真名井神社のご祭神
籠神社の奥宮「真名井神社」のご祭神は五穀豊穣の豊受大神です。
古代丹後の最高神とされていて、とても厳粛な雰囲気でした。
▲狛犬ではなく龍神様が鳥居をお守りしていました。
こちらも境内は撮影禁止でした。
境内はとても厳粛な空気に満ちており、身の引き締まる思いがしました。
古代の祭祀場「磐座(
真名井の名水
境内には「天の真名井の水」が湧き出ています。
「真名井」とは水に付けられる最高の敬称です。
社伝によれば三代目祖神・天村雲命(あめのむらくものみこと)が高天原(神様の世界)に行き、神々が使う水を黄金の鉢に入れて持ち帰ってきたとされています。
このお水をペットボトルで持ち帰りましたが、お茶を淹れるととてもまろやかな味がしました。
お水を汲むところは別にあります。一人20リットルまでと注意書きがありました。
籠神社から真名井神社ご参拝のまとめ
籠神社(このじんじゃ)は、JR天橋立駅から天橋立を渡ったその先に鎮座しています。
籠神社(このじんじゃ)を通って傘松公園のロープウェイに行けるため、観光客も非常に多いです。
でも、人の少ない朝のうちなら静かにご参拝することができます。
今回は、朝の5時に自宅を出て、3時間ほどで到着してご参拝することができました。
心を整えてご参拝することができ、神様が歓迎して下さったように感じました。
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