私はたまに飲みに行くのですが、ストレス発散にもなるし、友達とおしゃべりしながら飲むお酒って楽しいんですよね。
そんな時、いつも通っている整体の先生が、「お酒は老ける毒だよ」と言ったんです。
聞き捨てならないセリフですよね。
お酒は適量なら健康にいいと思っていたのですが、嘘だったのでしょうか?
調べてみました。
目次
お酒の適量はどれくらい?
友達にお酒をどのくらい飲んでいるかというと、いろいろでした。
- 休みの日は朝から飲んでいる
- 毎日飲んでいる
- 年をとってあまり飲めなくなった
- 飲み続けていると慣れて強くなる
お酒の適量は1日平均純アルコールで約20g程度であるとされています。(厚生労働省が推進する国民健康づくり運動「健康日本21」による)
純アルコールで約20g程度というと、ビールでいうと500mlのロング缶1本、日本酒1合、ワイングラス2杯弱です。
毎日飲む人には物足りないかもしれませんね。
アルコールで老化する?
アルコールは、分解されてアセトアルデヒドという毒性の高い物質に変化します。
このアセトアルデヒドは、体内で無害な物質に分解されますが、分解が間に合わないと、体内に残ります。
体に残ったアセトアルデヒドのせいで、頭痛がしたり、心臓がドキドキしたり、顔が赤くなったり、悪酔いの症状が出ます。
このアセトアルデヒドが体内に残り続けると、発がんの可能性もあります。
アルコールを分解する酵素と、アセトアルデヒドを分解する酵素の量は遺伝子によって決まっているので、適量以上を飲むことは危険です。
アセトアルデヒドが肌を老けさせる?
マウスで実験した結果、アルコールを一定量飲ませたグループのマウスは過酸化水素の量が多くなっていました。
過酸化水素は細胞にダメージを与えます。
細胞が次々と死んでいくんですね。
過酸化水素がコラーゲンにダメージを与えると、皮膚が弾力を失ってシワになります。
健康なお肌の下にあるコラーゲン繊維がダメージを受けると、皮膚が陥没してシワになります。
アセトアルデヒドが活性酸素をつくる
アルコールを分解することによって発生したアセトアルデヒドは、肝臓の細胞に作用して、活性酸素を作り出します。
活性酸素は、ある酵素と反応して、過酸化水素となり、全身をめぐります。
そして、過酸化水素は細胞を死滅させるのです。
アセトアルデヒドが焦げをつくる
アセトアルデヒドは体内のタンパク質と結びつき、AGEという物質を発生させます。
体内のAGEが増えると、コラーゲンに絡みつき、弾力を奪います。
体のコゲと言われるAGEですが、これが増えると見た目年齢もぐんとアップします。
AGEは4週間禁酒すれば、肝臓から消えていきます。
アルコールで脳が萎縮する?
アルコールを飲んで次の日に記憶がない状態をブラックアウトといいます。
アルコールの血中濃度が高くなる状態であり、このブラックアウトを何度も繰り返していると、脳細胞が破壊されて萎縮が起こります。
アルコール依存症の患者の脳は、萎縮して隙間ができ、記憶力が下がるなどの症状が出ます。
理性が効かなくなって人間らしさが失われる場合もあります。
お酒は慣れると強くなる?
アルコールを飲み続けているとだんだん強くなる、ということはよく言われていますよね。
しかし、アルコールを分解する酵素とアセトアルデヒドを分解する酵素は、遺伝子によって量が決まっています。
それなのに、なぜ強くなったと感じるのでしょう?
実は、アルコールを分解する酵素はもう一種類あります。
CYP2E1(シップツーイーワン)という酵素で、これはお酒を飲めば飲むほど増えてきます。
ですから、お酒が強くなったと感じるんです。
CYP2E1(シップツーイーワン)の弊害
CYP2E1(シップツーイーワン)でアルコールを分解すると、フリーラジカル(活性酸素)を同時に作ってしまいます。
お酒を飲む人は麻酔がかかりにくいことがありますが、これもCYP2E1(シップツーイーワン)が薬を分解してしまうせいです。
CYP2E1(シップツーイーワン)は、2週間禁酒すると半減します。
シワをつくらせないお酒の飲み方
お酒で老化しないためにも、お酒はおつまみと一緒に飲みましょう。
油に偏ったおつまみばかり食べていると、脂質が多くなり、お酒と一緒になると肝臓に負担がかかります。
お酒は脂肪の分解を抑えるので、ポテトフライなどの油こいものばかり食べていると脂肪肝になります。
ひいては肝硬変となり、肝臓がんになる危険性もあります。
お酒は枝豆と一緒にとりましょう
枝豆は食物繊維もありますし、タンパク質も含まれています。
食物繊維をお酒と一緒にとると、アルコールの吸収が穏やかになります。
リコピンもアルコールの吸収を穏やかにするので、トマトサラダなどもいいですね。
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