患者が死亡した水虫服用薬の名前は？睡眠導入剤混入の経緯

爪水虫に効く飲み薬を服用後入院していた首都圏で入院中だった70代の女性が2020年12月10日に死亡したと報道されました。

その飲み薬には睡眠導入剤の成分が混入していて、多くの健康被害が訴えられていました。

爪水虫などに効く飲み薬に睡眠導入剤の成分が混入した問題で、製造した小林化工（福井県あわら市）は11日夜、服用後に入院していた1人が10日に死亡したと発表した。

出典：朝日新聞

この記事では水虫服用薬の名前や睡眠導入剤混入の経緯など、わかっていることをまとめました。

患者が死亡した水虫服用薬の名前は？

薬の名前は、イトラコナゾール錠50「MEEK」です。

小林化工HPより

この薬はジェネリック医薬品です。

医師の処方箋が必要で、市販はされていません。

心配な方は小林化工に問い合わせましょう。

0120-37-0690

メールで問い合わせる＞

水虫服用薬に睡眠導入剤が混入した経緯

なぜ水虫服用薬に睡眠導入剤が混入したのでしょう？

薬は厚生労働省の承認を得ていない工程で製造されており、原料を継ぎ足す際に、睡眠導入剤の成分である「リルマザホン塩酸塩水和物」を取り違えて入れたとみられる。

出典：時事通信

小林化工ではサンプル検査でも合格となっていました。

出荷前の7月に社内で厚生労働省令に基づくロットごとのサンプル検査を実施。有効成分の含有量や成分が溶け出すかなどを調べたが、混入を見抜けなかった。
出典：朝日新聞

また、同社では、承認書に記載のない工程を実施していました。

イトラコナゾール錠 50「MEEK」に加えて、イトラコナゾール錠100「MEEK」およびイトラコナゾール錠200「MEEK」に関して承認書に記載のない工程を実施していることが判明したため、自主回収を行うと発表しました。

出典：アラームボックス

水虫服用剤に混入した睡眠導入剤の量

睡眠導入剤の名前はベンゾジアゼピン系睡眠剤「リルマザホン塩酸塩水和物」です。

1錠に混入した同剤の成分は5ミリグラムで、通常の最大投与量の2・5倍にあたる。

出典：朝日新聞

さらに、水虫服用剤は1日8錠服用するケースもあったようです。

多い人で１日に８錠服用するケースもある。

出典時事通信

尋常ではない量の睡眠導入剤によってたくさんの健康被害が引き起こされてしまいました。

睡眠導入剤服用時の症状

厚生労働省によると、イトラコナゾール錠に混入された睡眠導入剤の成分は服用すると次のような状態になると発表しました。

服用すると眠気が起きたり意識がもうろうとしたりする。自動車などの運転は正常にできない危険性があるという。

出典：朝日新聞

健康被害は2020年12月12日時点で134件寄せられています。

小林化工への処分は？

このような事案は例がなく、厚生労働省担当者は次のように語っています。

今後、混入の経緯や製造過程などを調べ、福井県や国が小林化工への処分を決める。

出典：朝日新聞

県は、医薬品医療機器法違反の可能性があるとみて調査している。

出典：読売新聞

小林化工ってどんな会社？

水虫薬睡眠導入剤混入に対する世間の反応

今までに起こったことのない事故に、ネット上でもたくさんの書き込みがされています。

混入したことよりも、検査で見抜けなかった方が大問題です。品質管理に重大な欠陥あり。

出典：ヤフーコメント

見た目では何も判断できない薬を飲むことの怖さを知りました。
こういうことが、2度と起きないようにして欲しい。

出典：ヤフーコメント

早急に小林化工の全製品の回収を行うべき、水虫薬以外にも他の薬剤も同じ様な事を行っている可能性大。徹底した内部調査を行ってからでないと信用できない。即刻の営業停止と内部管理の調査と対応策を考えるべきでしょう。
他の薬品会社に波及する事にもなる。

出典：ヤフーコメント