断食って体に悪いという人もいますが、私は断食を実践しています。
なぜなら、3食食べているときよりも、頭がクリアになり、いろんなことを感じられる気がするからです。
最初はただ痩せたくて始めた断食ですが、こんな効果があるなんて意外でした。
しかも、私は飲み物はOKにしているので、ごぼう茶を飲んでいれば特に空腹を感じることなく過ごせます。
その断食について方法や注意点などを共有したいと思います。
目次
断食は専門の機関で断食するのが安心
長期間の断食となると、やはり専門の機関で行う方が安心です。
私は、淡路島の五色県民健康道場に行ってきました。
1日目
午前中は軽い運動をして、お昼は食事代わりのジュースを飲みます。
- 白湯
- 低脂肪乳
- ビタミン剤
- 和三盆
これで100kcalです。
夜もこれです。
感じたのは次のようなことです。
頭が痛い、ふらつく、食べ物のことばかり考える、無気力になる
ですから、かなりつらかったですね。
2日目
2日目はつらいのですが、ここを通り越すとかなり楽になってきます。
「栄養はとらなくてはならない」という思い込みがあったんですが、意外とそうでもなく、体が慣れてきました。
3日目
味覚が敏感になってきている気がします。
気分は爽快でノーストレスです。
4日目
次のような感じでした。
さわやかな気分になる
外の空気がおいしく感じる
便通がよくなる
ストレスがなくなる
5日目
なんとなく体型も変化が現れた気がします。
ウエストも細くなっているのを感じました。
健康診断をして断食は終了です。
回復食
4日間かけて回復食をとっていきます。
1日目600キロカロリー
2日目800キロカロリー
3日目1000キロカロリー
4日目1000キロカロリー
あわせて9日間でしたが、断食のコツがわかってよかったです。
一人では5日間の断食は無理だったと思います。
専門機関だからこそ、ここまでできるんですね。
断食の効果やメカニズムについては、センターのおスタッフの方にお聞きしました。
断食することで健康になる?
断食道場でいろいろ聞いた話をまとめました。
モルモン教の人は毎月最初の日曜日に祈りを捧げ、24時間断食する習慣があるそうです。
アメリカ合衆国ユタ州に住むモルモン教の人と、一般の住民を比べた結果、次のような結果が得られたそうです。
- 心臓病は39%減少
- 糖尿病は52%減少
- 動脈効果は13%減少
また、マウスでの実験結果も報告されています。
普通の餌を毎日与えたグループと、3日断食の後に3日普通の餌を与えることを繰り返したグループに分けます。
その後高カロリーの餌を与え続けたところ、普通の餌のグループは太りましたが、断食を繰り返したグループは太りませんでした。
しかも、その効果は一時的ではなく、持続するというのです。
断食は最強のアンチエイジング?
アメリカのウィスコンシン大学では、アカゲザルで実験をしています。
通常の食事を与えたグループと、通常の食事の量より30%少なく与えてきたグループでは、同じ年齢のサルでも、見た目に違いが生まれます。
通常の食事を与えたグループでは、毛も少なくなり、皮膚もたるんでいるのに対して、30%少ないグループでは毛もフサフサして若々しく見えます。
また、通常の食事のグループが老化により50%死亡した時点で、30%少ないグループは80%が生き残っていました。
これは人間にも当てはまることなのでしょうか?
断食でサーチュイン遺伝子が活性化
断食によってサーチュイン遺伝子が活性化することがわかっています。
サーチュイン遺伝子とは若返り遺伝子と呼ばれ、誰もが持っているものです。
ですが、普段は眠っていて活動はしていせん。
しかし、断食をすることサーチュイン遺伝子が活性化して、サーチュイン酵素が体内に放出されます。
このサーチュイン酵素は、免疫細胞をおとなしくさせて血管の老化を抑えたり、傷ついた遺伝子の修復をしてくれたり、100以上の方法で老化にブレーキをかけてくれます。
48時間の断食で、サーチュイン酵素が放出されることがわかっています。
なぜ空腹のときにサーチュイン遺伝子が働くの?
昔は、現代のように何でも食べられる環境ではありませんでした。
空腹で長時間いる状況でサーチュイン遺伝子をオンにして、体の修復を図るという機能が人間の体に備わっているのでしょう。
断食でケトン体が出る?
普段私達が食べたものは、腸で吸収されブドウ糖となります。
ブドウ糖は、何も食べないと8時間ほどでなくなると言われています。
つまり、断食とはエネルギー源がゼロになる生命の危機とも言える状態なのです。
すると中性脂肪が肝臓に集まってきます。
肝臓で脂肪が分解されてできるのがケトン体です。
このケトン体は新たなエネルギー源として体のいろいろなところで働きます。
遺伝子の働き方を変えるケトン体
ケトン体は遺伝子の働き方を変えると言われています。
遺伝子は変えられないけれど、働き方を変えることができるのです。
ケトン体の一種であるβヒドロキシ酪酸は、遺伝子のある場所と反応して、細胞の中のミトコンドリアのスイッチを呼び覚まします。
その結果、ミトコンドリアは効率よく次々とエネルギーを作り出します。
つまり、細胞内では脂肪がエネルギーとして燃焼しているので太りにくい体になるのです。
その後、ケトン体がなくなっても、ミトコンドリアがオンになっている状態は持続します。
一度断食を経験すると、体質改善ができるんですね。
簡単に家で断食できる!
断食は家でもできます。
私は、心配だったので断食道場に行きましたが、普段はカロリー制限もなしで食事をして、土曜日の半日だけ断食をするという方法をとっています。
個人では半日、最大でも24時間までにするのがいいそうです。
せっかく頭もクリアになっていい効果があったので、これからも週末に半日ほどのプチ断食などを続けてみたいと思います。
断食に対する友達の反応
友達に「友達ってどう思う?」と聞いてみました。
- 食べないのはつらいので太ってもいい
- 絶対無理
- きつそう
- 修行みたい
- 食欲に負ける
予想通り「無理」という反応が多かったのですね。
食べることでストレスを発散するという人もいるので、そんな人には「つらい」という先入観しかないかもしれません。
でも、やってみると意外と簡単なんです。
断食の効果
実際に断食をしてみて感じたのは、次のような効果でした。
- 腰痛がなくなった
- 物覚えがよくなった
- スタミナが増した
- 睡眠が深くなった
余計なものが削ぎ落とされていく感覚が不思議でした。
食べなかったら元気がなくなるのでは?と普通は思うのですが、そうではなく、実際は頭もすっきりします。
断食をしてカロリーを抑えすぎたりするのはよくありませんが、週末半日だけの断食ならオススメです。
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