ベーシックインカムに関するニュースが報道されることも多くなり、ネットでは盛り上がっていますが、よくわからないことも多いですよね。
ベーシックインカムって何?私たちの暮らしはどうなるの?
そんな疑問から、今わかっていることをまとめました。
目次
ベーシックインカムとは
そもそも、ベーシックインカムとは何なのでしょうか?
ベーシックインカムで重要なのが、「すべての国民」に対する「無条件」の支給ということです。
引用:MONEYIZM
ベーシックインカムとは、政府が、個人に対して、無条件に、一定の現金を、定期的に配る再分配制度のことであるが、そのわかりやすさに支持が集まる反面、寛大すぎるのではないかという懸念を抱く人も多い。実に論争的な制度案である。
引用:Livedoorニュース
竹◯平蔵氏は、「マイナンバーカードと銀行口座をひも付けることを条件に、ベーシックインカムを導入したらどうか」と提案しています。
BS番組で「国民全員に毎月7万円支給」とパネルで紹介したことがSNSで広がり、「それだけでは暮らせない」と反発の声があがりました。
引用:ヤフーニュース
7万円ってどこから出た数字?
ベーシックインカムは生活保護みたいなもの?
竹◯平蔵氏は、年金や生活保護を廃止して、ベーシックインカムに置き換えることを提案しました。
竹中平蔵氏が、年金や生活保護などの現行制度を廃止して、月額7万円のベーシックインカムに置き換えることを提案したことにより、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)では賛否が乱れ飛んだ。
引用:Livedoorニュース
ベーシックインカムが注目される理由
なぜ今ベーシックインカムが注目されているのでしょうか?
なぜ今になって注目を集めているかというと、近年、世界で貧富の差が広がってきているためです。
日本でも、貧富の差が著しくなり、ワーキングプアの人が増えてきています。ワーキングプアとは、生活保護の条件を満たさない程度の所得はあるが、生活をしていくには苦しい人々のことです。
また、少子高齢化により「現在の年金制度が続かないのではないか」「将来AI化が進んだときに、人の仕事が少なくなるのではないか」といった不安を多くの人が抱いています。
現在や将来への不安が大きくなったことで、ベーシックインカムの考え方が、注目を浴びるようになってきたのです。
引用:MONEYIZM
要するに、貧富の差が広がって、仕事も年金もなくなるのではないかという不安が大きくなったということですね。
また、新型コロナウイルス感染症による緊急経済対策として、全国民に一律10万円の定額給付金が配られたことも影響しているようです。
1回限りの給付とは言え、全国民一律に10万円を支払うというのは前例のないことであり、ベーシックインカム導入について関心が高まっています。
引用:ヤフーニュース
ベーシックインカムの導入事例はあるの?
これまで、ベーシックインカムを実験的に導入した事例を含め、議論についてもまとめました。
いつ | 国 | 詳細 |
2016年 | スイス | 「働く意欲を失う」という反発が多く否決 |
2017年 | フィンランド | 失業手当受給者からランダムに2000人を選び、月額約7万円を2年間支給したが、対象者の労働意欲に変化は見られなかった |
2020年 | アメリカ | 15の都市が連携し、各都市で実証実験プログラムの立ち上げを計画中 |
2020年 | ドイツ | 8月中旬より実証実験開始。無作為に選ばれた120人に、一人あたり月額15万円を3年間支給中 |
引用:Livedoorニュース
日本でも2020年5月に行われた一律10万円の支給が、一種のベーシックインカムであると言われています。
また、例に出されるのが「アラスカ永久基金」ですが、これは産出される石油やガスからの収入をアメリカのアラスカ州の住民に配当金として配ったものです。
税による再分配ではありません。
いわば財源が天からふってきた制度であり、ベーシックインカムと同列には考えられない。
引用:Livedoorニュース
ヤフーニュースでは次のように記載されていますが、結論づけが大雑把なような気がします。
ベーシックインカムという考え方は、世界的にも注目されており、フィンランドやカナダでは実証実験も行われました。この実験でわかったことは、ベーシックインカムを受けたとしても雇用は減らず、健康的になり幸福感が増したということです。
引用:ヤフーニュース
ベーシックインカム日本で導入の可能性
ベーシックインカムが日本で導入されるかどうかは、はっきりしたことはわかっていません。
日本でベーシックインカムが導入される法的根拠は憲法25条であると言われています。
日本では、憲法25条において、「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」と規定していることから、ベーシックインカムを導入する場合、これが法的根拠となります。
引用:ヤフーニュース
日本における制度では、児童手当がベーシックインカムに近いと言われています。
児童手当は一律給付という意味では、わが国ではベーシックインカムに最も近い制度である
引用:Livedoorニュース
ただし、政府は高所得層への特例給付を廃止する方向で検討していますので、また違った形になりそうです。
ベーシックインカムの問題点
ベーシックインカムの制度論についての意見がバラバラという点も問題の一つです。
- 現行制度に付加する形で導入するのが良いという意見
- 年金や生活保護制度などのさまざまな福祉制度を廃止して、その代替としてベーシックインカムを導入するのが良いという意見
- ベーシックインカムだけで最低限の生活が営める金額が良いという意見
- 最初は既存制度を補完する程度の少額でも良いという意見
- ベーシックインカムを国民の権利として位置づけるのが良いという意見
- 財政状況に応じて削減されるべきではないという意見
とてもまとまりそうもありません。
ベーシックインカムの財源は?
ベーシックインカムの財源は、ザックリとした試算です。
年金や生活保護を廃止したらこの程度の財源が浮き、それを充てればそれほどの負担増にならずに導入できる
引用:Livedoorニュース
ベーシックインカムの財源と、それが経済に与える影響なんて、全くイメージが湧きません。
一人月7万円とすると、総額で年間100兆円規模の予算が必要となるが、その財源を法人税、所得税、消費税のいずれに求めるのかによって国内経済への影響は大きく異なる。
引用:Livedoorニュース
経済評論家の山崎元氏は、次のような試算を出しています。
山崎元氏の試算によれば年金・生活保護・雇用保険・児童手当や各種控除をベーシックインカムに置き換えることで、1円も増税することなく日本国民全員に毎月に4万6000円のベーシックインカムを支給することが可能であるとしています。
したがって、行政コストを削減し多少増税すれば、毎月7万円程度のベーシックインカムは実現可能ということになります。
引用:Livedoorニュース
ベーシックインカム導入メリットとデメリット
ベーシックインカムを導入すると、金額が一律であるために、人によって受ける恩恵が違います。
米国での研究では、中間所得層には恩恵が広く及ぶものの、高齢者世帯や身体障害者などの福祉ニーズの高い世帯は生活水準が低下することが示唆されている。
引用:Livedoorニュース
その前提を踏まえて、ベーシックインカムのメリットとデメリットを見てみましょう。
ベーシックインカムのメリット
メリット①貧困や少子化対策
ベーシックインカムは貧困や少子化対策になると言われています。
ワーキングプアの方も、現在の仕事の収入とベーシックインカムの収入があれば、生活が苦しくなることはありません。このように、ベーシックインカムは、貧困対策に効果的です。
また、ベーシックインカムの収入に年齢制限はありません。子供も支給対象です。子供が多ければ多いほど、支給される現金が多くなるため、少子化対策にもなります。
引用:MONEYIZM
隠れた貧困層や負い目を感じて生活保護を受給していない人たちを救うことができます。
生活保護受給率は3割と低く、本来受給できる世帯でも受給していないことが多いのが実体です。
条件なしで一律支給することで経済的弱者が負い目を感じることなく給付を受けられるというメリットがあります。
引用:ヤフーニュース
メリット②犯罪の減少
犯罪の減少については実際のところわかりませんが、次のような記事も出ています。
お金が無くて窃盗や強盗などを行うというケースは多いわけですが、ベーシックインカムにより一定の収入があれば、犯罪が減ることが期待できます。
引用:ヤフーニュース
メリット③労働環境の改善
労働環境の改善につながるかもしれません。
最低限の生活が保障されているため、生活のため、労働環境や待遇の悪い企業で無理に働き続ける必要がありません。
企業側も労働環境や待遇が悪いままでは、労働者に敬遠され、労働力不足に陥ります。
そのため、多くの企業で労働環境や待遇の改善が期待できます。
引用:MONEYIZM
メリット④様々な働き方
ベーシックインカムが実現すれば、様々な働き方ができる可能性があります。
最低限の生活が保障されているため、収入を得るための残業を増やす必要もありません。
また、子育てや親の介護をしながら、限られた時間で仕事をした場合であっても、生活に困ることはなくなります。
自由な時間を大事にしたい人、お金を稼ぎたい人など、自分の望むさまざまな働き方が可能になります。
引用:MONEYIZM
また、学習時間を確保できるようになります。
勉強したいことがあっても、生活のため仕事に追われて勉強ができないという人も多いと思いますが、一定の収入があることで、忙しくない仕事を選択するなどして、学習時間を確保することができるようになります。
引用:ヤフーニュース
住む場所も都会でなくても良くなります。
今は雇用の多い都市部で働く人が多いですが、ベーシックインカムにより一定の収入があれば、高い家賃の都市部に住む必要性はなくなり、家賃の安い地方への移転が増えることが期待できます。
引用:ヤフーニュース
メリット⑤起業する人が増える
ベーシックインカムで一定の収入が確保できるので起業する人が増えると言われていますが、実際どうかはわかりません。
日本は起業する人が少ないと言われていますが、それは起業による収入減を恐れているからです。
ベーシックインカムにより、一定の収入が確保できるのであれば、思い切って起業する人が増えることが予想されます。
起業が増えれば、新たなビジネスが生まれるので経済が活性化することが期待できます。
引用:ヤフーニュース
メリット⑥行政コストの削減
今まで還付や給付は国民が政府へ申請して行われるものでしたが、デジタル化が進めば、自動的で受給対象となり、受給される仕組みも作られて行政コストが削減されます。
再分配の還付や給付は、国民による政府への申請が前提条件となっていたが、税制や社会保障制度でデジタル化が進めば、条件を満たす国民には政府から自動的に受給対象者へと移行させられる仕組みに切り替えていくことも可能となる。
引用:Livedoorニュース
今の日本では、年金、生活保護、雇用保険など行政機関が内容を審査し、管理することが必要なため、多くの公務員が関与し、莫大な費用がかかっています。
ベーシックインカムを導入することで、社会保障給付が減れば行政コストを大幅に削減することができます。
引用:ヤフーニュース
ベーシックインカムのデメリット
ベーシックインカムのデメリットも見てみましょう。
デメリット①大規模な増税
まずは財源について、巨額なために、大規模な増税も予想されます。
総務省の発表によると、現在、日本の人口は約1億2500万人です。すべての人に月7万円支給したとすると、毎月の予算は8兆7,500億円、1年間に換算すると105兆円にのぼります。
月7万円では、最低限の生活の保障は難しいため、もっと必要な金額が増えるケースが予想されます。この莫大な財源を捻出するために、消費税などの大きな増税が予想されます。
引用:MONEYIZM
物価上昇もあり得るかもしれません。
財源の捻出のため、国は増税をする必要があります。法人が利益を確保するためには、税金分を自社の商品やサービスに転嫁せざるを得なくなります。そのため、物価が上昇します。
引用:MONEYIZM
デメリット②労働意欲の低下
また、労働意欲の低下も指摘されています。
仕事をしなくても生きていけるため、労働意欲が低下し、中には働かなくなる人が増える可能性さえあります。
引用:MONEYIZM
デメリット③社会保障の削減
ベーシックインカムが導入されると社会保障給付が削減されてしまい、今以上に生活が厳しくなるとの批判があります。
引用:ヤフーニュース
ベーシックインカム導入に反対?賛成?
ベーシックインカム賛成派の意見
元2ch管理人のひろゆき氏は、ベーシックインカムに賛成しています。
堀江貴文さんも賛成意見ということでユーチューブに投稿しています。
ベーシックインカムは資本主義社会の終焉?
ヤフーニュースを読んでいたら、次のようにまとめられていました。
資本主義において一定の成長が終わり、成熟期になるとそれ以上は成長が鈍化することにあります。
日本では人口が減少しており、今後GDPも減少していくことが予想されます。
先進諸国においては、資本主義の限界が近づいており、GAFAに象徴されるようにマーケットを制する者に冨が偏在する傾向が強まってきています。
そのため、冨の偏在を解消するため、税を使って所得を配分する必要性が高まってきています。
引用:ヤフーニュース
これからは人間は仕事を失い、将来AIとロボットが生産活動をし、人間はベーシックインカムで消費をするじだいがくるかもしれない、と記事は結ばれています。
今後ベーシックインカムについての議論は活発になりそうです。
ベーシックインカムについての世間の反応
ベーシックインカムについては、たくさんの意見が寄せられています。
医療保険の全額負担など、記事では触れられていない重要な問題についても言及されています。
2つ大きな問題がある。ベーシックインカム導入時に、年金支給開始の人は、大損になる。
もう1つは医療費の全額が負担。
ベーシックインカムの見返りにT氏がやりたい本当の目的はこれにある。
全額負担になると、自己責任で民間の保険会社に加入する人が多くなる。
つまり保険会社を儲けさせる為のベーシックインカムです。
竹中平蔵氏の言っているベーシックインカムとは、社会保障の全廃が前提である。
つまり、7万円配るから、あとは自己責任でということだ。
導入は不可能とか可能とか以前の問題である。
導入などしてはならない。
ベーシックインカム導入と引き換えに健康保険をなくそうとしている。
生活保護受けてる人は病気を持ってるケースがある。
年金生活者のような老人もそう。
働けないから7万円で全てまかなえってことでしょ?
竹中平蔵は人材派遣会社パソナの会長で年収は億単位、どこかの教授とかは止めていただきたい、この人は人材派遣拡大で自身が大儲け、今回も腹の内ではいかに自身のパソナが儲かるかの発想です、この様な政商が菅政権のブレーンならば菅政権は支持いたしません、誰が考えても7万円で生活できるわけない、病気の治療費、老後年金、財源は等々、人材派遣会社のパソナが儲かるだけ、菅政権に竹名平蔵のリコールをいたします。
まさかとは思うけど、年収1,000万のサラリーマン、年収300万のサラリーマン、国民年金のみ加入の自営業、年金未納の人まで、今までのこと全部無かったことにして「一律7万円」なんて暴論だったら許せない。
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